ガレージ月面車 ブログ

                                 月面車ルノーセニックRX4のこと、食べ物、音楽、オーディオのことなど、気まぐれに

RICHARD TEE

タイムマシン?

Stuffの1979年暮のライブ7ステージが生々しく聴ける最近のヘビーローテーションなアルバム2枚。


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これを聴くとLive in NewYorkが霞む(笑)

Grover Washington,Jr. Skylarkin' SHM-CD

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Grover Washington,Jr. Skylarkin' SHM-CD ユニバーサルUICY-75551 1980

ずっとオークションなどでえらい値段で取引されていた1枚。
最近でも34000円とかになってました。
持っていない人には待望の一枚だと思います。

グローバー・ワシントンJr.が1980年に発表したアルバムですが、あの「Winelight」は同年発売ながらワーナーからの発売で、「Skylarkin'」はモータウン。

「Skylarkin'」は参加メンバーが似ているもののも「Winelight」のようなつくりではなく、どちらかというと南米系に近いイメージ。

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リズムはドラムのIdris Muhammedが「らしさ」を出していて、深みを感じる「Winelight」のSteve Gaddとは違って、Richard Teeのピアノが多いこともあって雰囲気は躍動的な感じです。

Eric Galeのギターのリズム感、毎度ながらRalph MacDonaldのパーカッションのリズムも心地よく、ついつい聴き惚れてしまいますね。

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輸入盤のCDは過去入手して今まで聴いていました。
今回のSHM-CDとの差は主に低音域に感じますが、輸入盤がひどかったという感じはしません。

デジタル化!PAUL MAULIATとRICHARD TEEの関係

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5年ほど前にこんな記事をアップしましたが、CD化されたものを入手しました。

PAUL MAURIAT OVERSEAS CALL/EXCLUSIVAMENTE BRASIL VOL.3 VOCALION CDSML 8498 2013

2in1ですが、OVERSEAS CALL単発のロシア製CDが2万数千円でヤフオクで売られていたので手頃な値段で入手できるようになって良かったです。

以前に書いたように、このアルバムはNYの職人さん達がごっそり参加しているので、ポール・モーリアではあるもののNYのダシが効いたサウンドで、ちょっとポール・モーリアっぽくないところが不思議ではあるものの、ご機嫌です。

もともとの録音は1978年なので、フュージョン初期というかクロスオーバー全盛期みたいな頃。

「あっジョン・トロペイだ!」とか「ラルフだ!」とか、もちろん「リチャード・ティーだ!」とかがあちこちに。

ブラジルの曲もいい感じです。

そんなわけで最近の愛聴盤です。

祝CD化 Wilbert Longmire Champagne/With All My Love

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Wilbert Longmire Champagne/With All My Love 1979/1980 Tappan Zee

この人のアルバムはSunny Side Upという目玉焼きのジャケットのアルバムはすでにCDで発売されていましたが、この2枚はようやく輸入盤でCD発売。2in1。

上の画像の後ろに写っているのがLPで、右は90度横向いていますが、レコードを出すときはこの向きで右から取り出す形になっています。

ぶどうのジャケットのChampagneの方の3曲にRichard Teeが3曲参加。
他にEric Gale、Bob James、Harvey MasonなどNYの職人さん達がたくさん参加。

いずれも当時のフュージョンとしては割と大人っぽさのあるアルバムで、Bob Jamesが上手にメンバーをまとめたという感じがします。
今でもスルメイカ的に聴けるいいアルバムです。

ジャケットの中味はこんな感じで・・・

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そして裏表紙には、

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出ました目玉焼き!

思い出せば、Sunny Side Upが日本で発売になる前、今回の2枚のアルバムを発売した会社から先に発売されていてすぐに手を出したのでした。

それにしてもどうして英国のレコード会社から発売なんでしょう?

Philippe Wynne/Starting All Over



今日アマゾンから届いたCD。

Philippe Wynne/Starting All Over Atlantic WPCR-27596 1977

例によってRichard Tee,Steve Gadd,Cornell Dupree,Gordon Edwards,のStuff勢にただいま来日中のWill Leeなどが参加なので購入。
詳しくは↓



しかしLPジャケットの縮小版は文字が小さくて読めない。
ローガン派はつらい(笑

この方、スピナーズというグループにいたボーカリストであるからに、フィラデルフィアサウンド。
どこか他のグループで聞いたことあるような曲、アレンジのような。
=同じ曲が入っているアルバムを持っているようないないような...。
当時やはり流行ったんですねぇこのスタイル。

なのでStuffのメンバーが4人いるにもかかわらずフィラデルフィアサウンド。
ニューヨークっぽさはほとんど感じられず。

でもRichard Teeは1曲目からすぐにわかるサウンド。

All MusicのRichard Teeのクレジットリストにはない1枚でした。

Willam Salter/It Is So Beautiful To Be/1977

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8/22発売のアルバムその2。

Willam Salter/It Is So Beautiful To Be/1977

その1とコンセプトは似ているものの、ボーカルがメイン。

そして多くの曲がカバーバージョンが存在するということ。

たとえば2曲目はこれに入っている曲。

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Tom Scott/Blow It Out

そしてラストの曲はこれに。

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Ralph Macdonald/Home Grown

「使い回し」と言えばそれまでだけど、リズムの違い、ボーカルか楽器かの違い、ボーカルも男性か女性かの違い、時代による使用楽器の違いなど、同じ曲の幅の広さを感じ取ることができそれぞれに心地よさがあるという楽しさ。

で、メンバーは、

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その1と同じくNY職人ミュージシャンの皆さんで「ワインライト3兄弟(以上)」なんですが、その1との違いはリズミカルな曲が多いこと、かな。
曲の幅広さに加えてミュージシャンの幅広さも味わえるというわけです。

メインのボーカルを邪魔しないプレイは聴いていて心地よく、そしてすごいと思うし、演奏だけ聴けば例のごとく奥深く、繰り返し聴きたくなるパワーを持っているすごさ。

ゲイルさんのギターとか、ラルフの金物の音とかがうまくちりばめられているのがいいし、ガッドのドラムが一瞬リック・マロッタのような感じに聴こえるのも不思議。
珍しくハープやスチールギターの音?が入っていたりとかもします。
もちろんRichard Teeもピアノ、フェンダーローズがご機嫌です。(たぶん首振って演奏しているんだろうな~)

William Salterのボーカルは失礼ながらうまくはないし格好良くもないけれど、「歌を知っている歌い方」という感じが強くします。これって他人に曲を提供するときにリードをするのに大事なことのような気がしますね。
曲のエッセンスを精一杯伝えるというのは、曲をいきいきさせるための第一歩ではないかと思います。

今回の2枚はプレイではそれほど「これぞRichard Tee!」といった派手なところはないけれど、どちらも味があるアルバムという感じです。
特にこのWillam Salterの方はすでに何回も聴きまくっていて、スルメイカ状態になりつつあります。

来月発売のアルバムも楽しみです。(これも待望のCD化)

それにしても、いなくなったメンバーが多すぎるのが悲しい!

William Eaton/Struggle Buggy 1977

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CD化を心待ちにしていたアルバム2枚が8/22に発売。

その1枚目。

William Eaton/Struggle Buggy 1977

この人はその2枚目で紹介予定のWilliam Salterと並んでRalph MacDonaldのファミリーと言ってよく、周辺の職人ミュージシャンのアルバムのクレジットによく見られる人です。
あの「Winelight」にももちろん見られます。

昔このアルバムをレコードで買って聴いた時は、メンバーはすごいけど、どうもいまひとつ繰り返し聴く気にはなれなかったのですが、今こうしてCDで気軽に繰り返し聴いてみるとずいぶんアダルトで考えつくされた印象。
派手さはないけれど(と言うかそれは不要)、しっとり聴かせるタイプながら、スピード感がある曲もあり、それぞれミュージシャンが生き生きと活躍している感じ。

で、ミュージシャンと言うとこんな感じ。

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例によってNYの職人ミュージシャンばかりで「ワインライト3兄弟(以上)」がバッチリ参加。当然ですが。
ということは、私にしてみれば、耳が素直に受け付けないわけがないという感じで、レコードより細かい音や後ろの方で鳴っている演奏も心地よく聴こえてご機嫌です。

それにしてもCMソングなども手掛けていたとあってコマーシャルな感じもうまくちりばめられていて、時が時ならヒットしそうな曲もチラホラ。
曲だけでなくそれは演奏も、心地よさを心得ているってことです。

同時期に作られたと思われるこちら(ジャケットを書いた人が同じらしいですが)とは、主人公とコンセプトが違うというのがハッキリわかります。

まあとにかく35年前の気分を味わえるいいアルバムです。

欲しい方はこちらで。

芽瑠璃堂

Richard Tee/Real Time Live In Concert 1992(追記 2012/5/9)

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Richard Tee/Real Time Live In Concert 1992 ビデオアーツVACM-7050

じっくり聴いてから書きたいので、とりあえず今夜は画像だけアップしておきます。

発売からずいぶん経ってしまいましたが感想などを...。

まずこのアルバムの発売に感謝したいと思います。

収録後20年も経って発売になったということは、それだけファンがいて価値あるものであることを発売元が意識していたからであろうし、それに尽力された方もいると思います。

それにケンドール・ブラウンというレコーディングエンジニアまで来日して録音していたこと、そのプランを練られたことにも感謝したいです。

この収録日の翌日のコンサートに行った私としては、初のRichard Tee名義のライブだったことに舞い上がって演奏の記憶はほとんどないのですが、Strokin'が初めて生で聴けたこと、The Gadd Gangなどの時に比べて、これまでで一番歌がうまかったこと(Sorry!!!)、ピアノが(ミスタッチがありつつも)いつもよりスムースだったこと、終了後に裏口から出てきたところでStrokin'のLPジャケットにサインをもらったことなんかを思い出します。

さて、CD目一杯77分13秒も収録されたこのライブはまず音がきれいなことが印象的。
オーディエンスの拍手などが少ないのはちょっとさみしいのですが、このライブは実は伊藤君子とのジョイントになっていて、前半20数分位は伊藤君子の歌でした。
バックの演奏は最高なんですが、歌はどうも演歌のにおいがしていて(以下略)、お客さんもどうもサクラ的な方も多くいた感じがしました。(おばさんが結構いたのにびっくりしたものです)
だってRichard TeeとSteve GaddのTake The A Trainの途中の拍手、あまりにも少ないですよね(笑
この二人にしかできない一種の奇跡なのに。

それはともかく、ピアノとフェンダーローズの2種を曲によって弾き別ける大先生ですが、繊細なピアノと壊しているようなヒートアップしたピアノ、こちらも繊細なフェンダーローズとフェイザーのうねりがボリューミィと、いつにも増して縦横無尽なプレイ。
腰振るピアノに歌うピアノ!
それに一番うまかった歌!

次にライブで来るのはいつだろうと、いつもこういう時に思うんですが、それは残念ながら叶いませんでした。
このライブがおそらく最後の来日ではないかと思うのですが、それが記録されていたというところに大きな価値があります。

Richard Teeが亡くなった後のSteve Gaddのプレイを聴くと、何か物足りない感じがずっとしていたんですが、このライブを聴きながら、「やはりSteve Gaddの最良のパートナーはRichard Teeなんだな」、と。
考えるプレイじゃなくて、軽々と体から湧き出るプレイに聴こえるんですよね。
「It's Time」のソロなんてまさにそんな感じがします。

それに昨年末に亡くなってしまったRalph MacDonaldのプレイもRalphらしさが充分あって、これまたSteve Gaddとの組み合わせは最高です。

Strokin'やTake The A Trainの素晴らしさは思っていた通りですが、Take the A Trainの途中のところは今までにない弾き方もしていて新鮮に感じた部分もあります。(3:40位からのところ、6:24位からのところ、7:30位からのところ、)
やはり明日に架ける橋のイントロのごとく、進化しているんですね。
ライブでは同じ曲を何回聞いても、聴くたびにアドリブが違うのが楽しみなところで、ワクワクするんですよね。
そして、耳に、体に、その「気持ち良さが来る」と気分は最高というわけです。

そんなことを思い出しながら購入以来ほぼ毎日聴いていますが、生で聴きたいという思いはやはり消えませんね。
無理だとわかっていても(笑

Richard Teeのピアノとフェンダーローズはやはりこの人しか出せない音とプレイです。
実際フォロワーはいないと思います。(同じことをやってもらっても、たぶん好きにはなれないし、その人自身にとって意味はないと思いますけど)


だから、これからも、眠っている映像や他の未発表曲、ライブの音源などの発売を楽しみにしてます。

今月のお楽しみはこれ

今月のお楽しみはこれです。


リチャード・ティー/リアル・タイム・ライヴ・イン・コンサート1992~イン・メモリー・オブ・リチャード・ティー

やっとジャケット写真が公開に。

曲名が間違ったりしているけど、まあいいでしょう。

ケンドール・ブラウンが来てまで録音していたとは二度目のビックリ。(なんでもっと早く出してくれなかったの!!!)

8曲目の「イッツ・タイム」というのは、たぶん、メンバーのソロをちりばめたRichard Tee式ラップ。

最大のお楽しみは4曲目の「ストローキン」と、9曲目の「Take The A Train」。

そして最大の泣き落としは10曲目の「明日に架ける橋」のイントロではないかと。

たとえば過去のプレイをユーチューブからピックアップ。

セントラルパーク 1981S&G再結成版

セントラルパーク1991 Paul Simon版

東京ドーム1991 Paul Simon版

1991 Paul Simon別版

この4つの、どれも泣けてくるプレイ。
10年経つと別物の曲の始まりかと思うほど大変身なイントロ。

曲全体はどれもほとんどピアノカラオケ状態に近く、いずれもドラムはSteve Gadd。
というか、この二人以外ではあり得ない。

ついでにSteve Gaddのダブルスティックが良く見える映像を。

Paul Simon - Late in the Evening 1992

比較用   ドラムが歌ってないなぁという感じ。キーボードはRichard Tee風(笑

...ユーチューブって探して見ていると(聴いていると)あっという間に時間が過ぎてしまう。

今日はここまで。

Stuffの5アルバムSHM-CDで発売

年明けに「決定盤?」でアップしたStuffのアルバム5枚がSHM-CDで発売になったので早速入手。
正式発売は2012/3/21。

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昨年発売になったSACDと同じ(なぜか日本にあったと言う)アメリカ原盤のテープを使ってリマスターをしたものを、CDのフォーマットにし、SHM-CDにしたものと思われます。

しかし、音の良さは思っていた以上で、今まで集めたCDはすべて霞んでしまう感じ。

Richard Teeのピアノ、ハモンド、フェンダーローズがくっきり、Steve GaddやChris Parkerのシンバルの細かい音まで聴けるだけでなく、Stuffのノリのもとである低音がしっかり聴けるようになり、ゴードン・エドワーズのベースのビートがここまで強力だったとはと感じさせる音...。
バスドラもドシンっ!と響く鳴り方で、音のバランスはかなり好みに近いです。

やはりStuffは低音域の音が出てなきゃStuffじゃないことを再認識させる音。

スタジオ録音だけでなくライブの2枚もライブならではのStuffのグルーブをやっとCDで聴けるようになったと思わせる音。
特にLive Stuffは今までのものがレコードを含めてひどかっただけに、ベールが3枚位なくなったステージに向かっているよう。
In New Yorkの方は、今までミケールズの入ったところ、席の後ろの方で聴いていた感じが、ステージの前から3列目くらいになった感じ、と言ったらオーバーか?

しばらくはヘビーローテーションになりそうな5枚のアルバムです。
すでに二日間で各3回以上聴いていますが(笑

そんなわけで発売の都度買っていた1stアルバム「Stuff」のCDはついに5枚目、そして2ndアルバム「More Stuff」は4枚目と相成りました。

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今回は初の紙ジャケですが、オリジナルLP発売当時の仕様に限りなく近い仕様になっていて、帯だけでなく中のスリーブまでもこんな感じ。

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In New Yorkは帯に「来日記念盤」!

他に音源があればもっと出して欲しいのはいつもの願い。

とりあえず来月発売のRichard Teeの最後の来日ライブCDを楽しみにしてます。
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