ガレージ月面車 ブログ

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私の愛聴盤

大きいことはいいことだ!

先日のLove Light / Yutakaの最後に「ジャケットにインパクトがないのがちょっと残念です(笑 」と書きましたが、「ジャケットにインパクトがある」と言えば、Bob JamesのTappan Zeeレーベルのアルバムの数々。

昔はレコード屋の壁などに飾ってあると、とても目立ってインパクトありましたね。
フュージョン(当時は「クロスオーバー?)に興味がない人でも目が行ったことでしょう。
デザインは、音楽の内容と関係があったりなかったりいろいろでしたが、見慣れないデザインの新しいアルバムが出るとワクワクしたのを思い出します。

そんなTappan Zeeのアルバムの中で最近レコードで聴きたいと思ったアルバムが2枚。
しかし、自宅で見つからず、実家で探したら無事発掘。
引き取ってきました。
どちらもBob JamesとEarl Klughのコンビのアルバム。

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ONE ON ONE / Bob James & Earl Klugh Tappan Zee / Columbia FC36241 1979

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TWO OF A KIND / Bob James & Earl Klugh Tappan Zee / Capital SMAS-12244 1982

やはりレコードジャケットはCDと比べると迫力ありますね。
いまだに、むしろ今の方がインパクトも大です。

どちらも輸入盤。
このころは1枚でも多く買いたかったから値段の安い輸入盤ばかり買っていましたが、バラツキはあるものの全般的に輸入盤の方が音質が素直なケース(必ずしも良いというわけではなく)が多かった気がします。
それにTappan Zeeの場合は帯がない方がジャケットのデザインが生きる!

早速プレーヤーを出して調整して演奏開始。

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次女がやってきて、

「パパ、それ、大きいCD削ってるの?」

長女も以前似たようなこと言ってましたが、確かに動作としては「削っている」んですよね(笑

久しぶりに聴いたこの2枚。
CDで聴くよりテンポがゆっくりしているように感じて、いいです。

比較するのにCDかけてみたら、やはりテンポが早く聴こえる...。

なんでだろう???

この二人のアルバムはキュウリ(COOL 1992)も含めて今までハズレなし。

キーボードとアコギのコンビネーション、と言うより「会話」を、他の楽器が引立てているスタイル。
出すぎることもなく、足りなくもなく、ちょうどいい「塩梅」。
アルバムごと、または曲ごとにバックのメンバーは変わってもそのコンセプトは変わらず。

以前、このコンビのブルーノートでのライブに行ったことがありますが、その時も変わらず。
ともするとそれ以前に行ったBob Jamesのライブのように、個性が強く出そうな気がしますが、ブルーノートの時はそれもなく、とてもゴキゲンでした。

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East/Stuff

今夜はとあるところのライブに行く予定です。

ついにナマでは聴けなかったSTUFFのサウンドに近いものが聴けるかも、というライブ。
結果については、書けたらということで。

ところで、STUFFというと活動した期間が短いせいもありますが、発売したアルバムはそう多くはありません。
好き者としてはもっと聴きたいという気持ちが強いのですが、レコード会社も無い袖は振れないでしょう。

一昨年年末STUFFのデビューのモントルージャズフェスティバル'76のDVDが発売されましたが、好きな人にとっては狂気の沙汰状態だったと思うので、もっと何か掘り出して発売してもらえないかといつも思っていますが、難しいでしょうね。

しかし、正式盤ではないもののこんなアルバム(CD)もあります。

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East/Stuff SHOW CO. SC-9447-7(発売年印刷なし 購入年失念)
ディスクに「Promotionl Copy」「NOT FOR SALE」の印刷あり。

ジャケット裏は真白。
ケース裏面はアルバム「STUFF」の裏面の写真を使っているみたいで、怪しさ満点。

収録内容は、おそらく79~81年頃STUFFが来日した際にどこかの会場で録音されたもののようです。
収録曲数は5曲ですが、ある曲は24分以上あり、すごいボリュームです。

正式発売盤に「LIVE STUFF」というアルバムがありますが、このEASTもその延長線にある感じの内容ですが、「LIVE STUFF」には参加していないクリス・パーカー(ds)も参加していて、「6人揃った日本でのライブ盤」というとこのアルバムが唯一の存在っぽいです。
もちろん大好きなRICHARD TEEのプレイもご機嫌ですが、なんとこのアルバムではボーカルと「お話」も少し聴けます。

音の方はよろしくない部分もあって、少々不満がありますが、何しろ少ないSTUFFのサウンドなので我慢というところ。

驚いたのがiTunesにこれを落としたところ、ちゃんとタイトルや曲名を拾ってきました。
持っている人、いるんですねぇ!

私の愛聴盤 22

久しぶりの「私の愛聴盤」です。
今回はこちら。

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ERIC GALE/PART OF YOU SONY SICP5057 MASTER SOUND 1979

先日ミクシイで、なんとこの方の奥さんから連絡をいただきました。
なんでも私のブログの愛聴盤の記事に貼ってあったRALPH MACDONALDのURLがお役にたったそうで、メールをいただいたときにはそれこそビックリして飛び上がりました。
まさかこんな方の奥さんから連絡をいただくなんて、夢のような話です。
それにしても凄い時代になったものです。
ちなみに日本人の方なので日本語でした。
そんなわけでこれを記念して?いつかは書こうと思っていたこのアルバムのことを書くことにしました。

ERIC GALEさんについては以前記事にしていてダブるところがありますが、そこのところはご了承を。

STUFFのギタリストであったERIC GALEさんは、同じSTUFFの、私の大好きな、豪快ピアニストRICHARD TEEの後を追うようにして1994年になくなりましたが、いまだにフォロワーは現れていないと思うオンリーワンなミュージシャンです。

前回の記事にも書いていますが、数あるERIC GALEさんのアルバムでもこのアルバムは私の一番のお気に入りです。

発売は1979年、フュージョンと呼ばれる前、「クロスオーバー」と呼ばれていた末期の発表で、プロデュースはRALPH MACDONALD。
6曲のうち1曲はトリオスタイルのジャズ系の曲、残りはフュージョンスタイル。GALEさんがベースを弾いている曲があります。

1曲目はRICHARD TEEのピアノとSTEVE GADDのドラム、それにRALPH MACDONLDのパーカッションで元気良く始まります。
しばらくすると独特の間を置いてGALEさん登場。
ホーンセクションも気持ち良い切れで、最初の勢いのままフェードアウト。

2曲目は一転してリラックスムード。
聴き込むとどの楽器も一音一音が大事なんだなぁと感じさせるような、丁寧な演奏。
後半はラルフのリズムが特徴的で、ゆったりながらもしっかりリズムを刻んでいるところがたくましい!

3曲目はトリオによるかなりジャズな演奏。

4曲目はこれまたリラックスムードのテンポの遅いゆったりした曲。
でもちょっとクリスタルっぽく感じるDAVE GRUSINのキーボードが入っていたり、ハープの音がきれいだったりしますが、途中からあのGROVER WASHINGUTON,JRのソロが登場すると、あわせるようにGALE節がソロもリズムも...。
心地よいひとときなんですねぇ。

5曲目のタイトルはおもしろいことに「NEZUMI」。
「チューチュー」みたいなGALEさんのギターとホーンセクションの音があったりします。
この曲もミディアムなテンポですがとても躍動感があり、リズムで聴かせる曲。
STEVE GADDのドラムが正確なリズムと間を刻み、その上を各楽器が泳いでいると言うか、GADDはそれらをわかっていて叩いているというかそんな雰囲気があります。

最後の曲はこのアルバムの中ではしっとりしたという感じで始まります。
しかし中盤から全員がリズムマシーンと化したようなテンポに。
気持ちいいリズムの中をGALEさんが泳いでいるようです。
しかし、ああ気持ちいいなあと思っているとフェードアウト。

参加ミュージシャンはお馴染みRICHARD TEE,STEVE GADD,ANTHONY JACKSON,HARVEY MASON等。すばらしい仕事してます。

全般的にゆったりした感じの曲が多く、ちょっとのんびりとした午後なんかに似合う感じのアルバムです。
そういった意味ではRICHARD TEEの「NATURAL...」RALPH MACDONALDの「COUNTERPOINT」と似た雰囲気があり、作られた時期もかなり近いです。
カリブの雰囲気やラテンっぽさはあまりなく、どちらかというと都会であるニューヨークを表しているといっては大げさかもしれませんが、そんな感じに近いです。

このアルバムはなかなかCD化されず、いい加減あきらめていたのですが、2003年ごろにやっと発売されました。
それまではレコードをCDRに焼いて聴いていました。
発売されたCDは、一応MASTER SOUND仕様で発売されたのでかなりいい音で聴けます。


ところで、ちょっとおもしろいことがひとつ。
レコード発売当時、他のCBSレーベルのレコードに封入されていたリーフレットにあったこのアルバムの紹介の画像とタイトルなんですが、

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ご覧のように写真もちょっと違えば、アルバムタイトルも「LOOKIN' GOOD」となっています。
「LOOKIN' GOOD」というのはこのアルバムのCDでいうと4曲目の曲のタイトルなんですが、どうして「PART OF YOU」というタイトルで発売されたのかはちょっとわかりません。「PART OF YOU」というのは2曲目のタイトルではあるのですが。

私の愛聴盤 21

相当久しぶりですが、私の愛聴盤です。
前回に続いて、またまたラルフ・マクドナルドのアルバムです。

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RALPH MACDONALD/COUNTERPOINT VAM VACM-1014 1995

このアルバムは3枚目のソロアルバムです。
2枚目までとはかなりイメージが違うジャケットで(この写真当時の年齢がおそらく30代半ば!)さらに内容も過去の2枚とはちょっと違っていて、雑多な都会の午後を表現したような雰囲気があります。
もちろんラルフサウンドそのものであることは変わりがありませんが。

参加ミュージシャンですが、これまた東海岸の職人さん達ばかり。(これまたどのアルバムも基本的に一緒なんですけどね!)

STEVE GADD
HARVEY MASON
ERIC GALE
WILL LEE
RICHARD TEE
GROVER WASHINGTON,JR
TOM SCOTT他

ホーンセクションにはブレッカー・ブラザース、デビッド・サンボーン、ロニー・キューバー、ジョン・ファディスなどもクレジットされています。

このアルバムの雰囲気は雑踏とちょっと上品という違いはあるのですが、RICHARD TEEの「NATURAL...」に似ています。
共通しているのは「暖かな晴れた午後」にのんびりと紅茶でも飲みながら...と言う感じ。
しかも録音されたのもほぼ同じような時期の1979~1980年。
録音した場所も同じ筈なのでたくさん録音して、各自のアルバムに振り分けたようなことも考えられます。
いや、あくまで想像なんですが、もしかするとちょっと...。
あっ!でも、プロデューサーが違うか...。

プレイキーを押して1曲目が始まると、なんとも重厚な感じのするドラムのリズムと印象的なパーカッションの音で始まり、これまた耳に残るエリック・ゲイルのギターがリズムを刻み、間に分け入るリズムピアノ...。
アルバムタイトルの「カウンターポイント」っていうのは「点を叩く」というか「点をつなぐ」というか、このリズムを聴いていると、早くも納得という感じがします。

1曲目はボーカルが入るのですが、雰囲気はいいけれど、ハッキリ言ってシングルカットは無理!
まあそんなことはどうでもいいのですが。

2曲目はストリングスがメロディーという珍しいアレンジの曲。
でもパーカッションの粒立ちが逆に目立つようにも思います。
シンセドラムが「この頃」を感じさせますが、とてもいい雰囲気の曲で、ドライブのバックには最適。
RICHARD TEEのピアノもいい気分ですが、この曲だけはドラムスがハーヴィー・メイソンです。
ずっと同じリズムで叩いているのシンバル?がまるで機械のようで印象的です。

4曲目はパーカッションのお祭りみたいな始まり方。
当時流行のディスコとカリプソをミックスした「ディスコリプソ」という曲名が面白いです。
他のアルバムにもこういったミックスな命名の曲が数曲あります。

面白いのは最後の「EAST DRY RIVER」
ホイッスルが入るのですが、このアレンジ?がなんとも好きで、次女がそばにいるときに、ホイッスルが鳴るタイミングでスピーカーを指差してみたらマネをするようになりました。もちろんゲラゲラ笑いながらやっています。見ているこちらも楽しいです。
スチールドラムの音もきれいです。

ほとんどの曲がリメイクになっていて、オリジナルアレンジのCDがたぶん発売されていないので、オリジナルはレコードで聴くことになります。

一生懸命作ったはずだけど、どこかリラックスしている雰囲気を感じさせるこのアルバム、ラルフのアルバムの中では一番BGM用に近い存在かもしれません。

このアルバムまでがどちらかというと「初期の3作」という感じです。
このあとは数年置いて2枚のアルバムを発表していますが、ここまでの3枚とはかなり違う作りです。と言っても基本は変わりようがないのですが、時代の流れに対してちょっと行き場を失っているような印象があります。
そして約10年後突然アルバムが発表され2~3年周期で5枚発売されています。
これらはさすがにキャリアを積んだラルフらしくいきいきとしたアルバムばかり。
そんなわけで「初期」「中期」「後期」という感じに分かれる印象があるのですが、「中期」はちょっと食い足りない感じがするので私が良く聴くのは「初期」と「後期」モノです。

ラルフ・マクドナルドのサイトはこちら

私の愛聴盤 20

私の愛聴盤もついに20枚目になりました。

今回も前回に続いてラルフ・マクドナルドのセカンドアルバムです。

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RALPH MACDONALD/THE PATH VAM VACM-1013 1995

オリジナルは1978年発売のこのアルバム、ジャケットになにやらちょっと古めかしいモノクロ写真が並んでいますが、ラルフとその両親やおばあさんなどの写真です。

つまりルーツ的なところをジャケットで表現しているのですが、このアルバムは中味も同じくマクドナルド家のルーツを音楽にしたというようなアルバムです。

LPで言うA面は三部構成で17分ほどの曲になっており、アフリカ→カリブ→ニューヨークと渡ってきた家族の歴史を、リズムを中心に表現しています。
スチールドラムが出て来るとカリブ、シンセサイザーが出て来るとニューヨークというのが移り変わりの目印になっています。
結構濃いので通して聴けない時があります。(というかニューヨークの雰囲気になったところでなぜかホッとする)

他の曲はごく普通で、LPでいうB面に移るとなんだかほっとします。
特にトウーツ・シールマンスのハーモニカが気分いいです。
面白いのはファーストアルバムもそうなんですが、他人に提供した曲を取り上げているんですね。
ファーストアルバムではGROVER WASHINGTON,JRの「MR.MAGIC」このアルバムでは「I FEELS SO GOOD」。
いずれも違いがあって面白いのですが、他のアルバムでも、使い回しがうまい!
マーチとルーテシアみたいな関係?

他の曲で注目なのは最後の「IF I'M STILL AROUND TOMORROW」
ボーカルがパワフルでチャーミングなところもあるグェン・ガスリーという女性ですが、確か数年前に亡くなったようで残念です。

ファーストアルバムと同じくこのCDは2~5曲目がリメイクされていてオリジナルと違います。
オリジナルについてはこれまた同じく別記事にて紹介する予定です。

参加ミュージシャンは例によって東海岸の職人さん達。

RICK MAROTTA
STEVE GADD
CHUCK RAINY
ERIC GALE
RICHARD TEE
WILL LEE
JEAN"TOOTS"THIELEMANS
PATTI AUSTIN
GWEN GUTHRIE他

これだけ見てもメンバーはすばらしい!

この頃はどのアルバムを見ても同じ名前がクレジットに書かれていて、どれを買おうかおおいに迷ったものでした。(まだ高校生か大学生で、買おうにも予算がないわけですよ!)
で、当時流行り出したレンタルレコードに置いてあるアルバムはしっかり借りてテープにコピーして、レンタルに置いていないアルバム中心に買い込んでいました。
この手の音楽は借りる人が少ないので、よほどのヒットアルバムでないと置いていなかったのです。
逆に比較的どうでもいいヒットアルバムはコピーで聴いて満足してしまうと、今でも持っていなかったりします。

話がそれましたが、このアルバムはラルフの代表作とも言われているほどのアルバムです。
このアルバムも発売されて30年近くになりますが、今だ聴きたくなるパワーを持っているのは凄いことです。

私の愛聴盤 19

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RALPH MACDONALD/SOUND OF A DRUM VAM VACM-1012 1995

もともとの発売が1976年のこのアルバムはパーカッショニスト ラルフ・マクドナルドのファーストアルバムです。

結構土民的な絵のジャケットですが、中味はパーカッションのリズムがゴキゲンなアルバムです。

ラルフというとポップ・フュージョン系のアルバムへの参加枚数は相当多く、さらに作詞、作曲、曲の提供、アレンジメント、プロデュースなど多方面の活躍が有名です。
特に有名なのはGROVER WASHINGTON,JRのアルバム「WINELIGHT」とその中のヒット曲「JUST THE TWO OF US」です。

初めて聴いたのはナベサダのブドーカンでのコンサートだったのでナマなんですが、こんなに気持ち良くパワフルで緩急取り混ぜたパーカッションはもちろん聴いたことがありませんでした。
もちろんその後大ファンなのは当然で、アルバムは全てあります。(CDは1枚を除いて)
95年以降の彼のグループでの来日は全て聴きに行っています。
しかしここ数年アルバム発売も来日もないのはとても寂しいです。(行きたい!と言う人が回りに結構いるのになぁ)

今回からしばらくラルフのアルバムを紹介したいと思います。


このアルバムはCD発売にともなってリマスター(リメイク)されていてオリジナルと違う部分がありますが、音がスッキリとしていて、パーカッションの音が良く、特徴を出しているという感じがします。(オリジナルについては別途紹介予定)

LPも持っていますが、これは手に入れるのに苦労したLPで、数年探しても見つからなかったのに、ある年の大晦日の渋谷のシスコの特売でみつけ(?1000と安かった)、これを抱えたその足で明治神宮に初詣、その後混んだ小田急の電車で江ノ島に行った思い出があります。それ以来(以前も)新品で売っているのは見たことがありませんでした。

このアルバムはひそかに有名で「JAM ON THE GROOVE」という曲があちこちでコラージュとして使われていたり、最後の「CALYPSO BREAKDOWN」はサタディナイトフィーバーのサントラに収録されていたり、2曲目「WHERE IS THE LOVE」はロバータ・フラックで売れた曲。

例によって参加しているミュージシャンは私のお気に入りの東海岸の職人さん達がズラーっとなんですが、さすがに30年前なのでプレイも生き生きとしていて、若い!

GROVER WAHINGTON,JR.
CHUCK RAINY
ERIC GALE
RICHARD TEE
RICK MAROTTA
JEAN"TOOTS"THIELEMANS他

ドラムスがSTEVE GADDでなくRICK MAROTTAなのが意外なんですが、サウンドに違和感はなし。

全体的にニューヨークとカリブを混ぜたような雰囲気で、この人のルーツの一部分を垣間見るような感じがします。

ピコピコハンマーを使った曲があったりして聴いていてリズム以外も楽しいのですが、使っている楽器にシンセドラムがあったりして、ちょっと時代を感じさせる面もあります。
1曲が結構長いのですが、ちりばめられた各楽器のリズムと音を繰り返し聴いていると、あっという間に終わってしまいます。LP時代は35~45分くらいが収録できる限界でしたからね。

パーカッションは1曲に何種類も使っているので、同じ曲でも毎回違うパーカッションを聴くと面白いです。
リズムをよく追っていくと単純だったりするところがありますが、何度でも聴きたくなるパワーを持っているアルバムとして愛聴盤です。

聴けば聴くほどライブに行きたくなるなぁ!

私の愛聴盤 18

久しぶりに私の愛聴盤です。
ちょっとだけ正月らしいものを選んでみました...。

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これはジャケットの裏の写真なんですが、写っている人と楽器に注目です。
琴と日本人!

「琴」を演奏しているのは「YUTAKA」とあるように日本人の男性で「横倉裕」という方です。
と言ってもアメリカに渡って20年以上だと思うので、あまり知っている人はいないと思います。
「琴」以外にピアノ、ボーカルのクレジットがあります。

今手元にこの人のアルバムが4枚ありますが、そのうちの3枚を並べてみました。

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顔がどんどん外人になってる!
どうも日本人と言う感じがしない風貌なんですが...。

3枚のアルバムを紹介すると左から、

YUTAKA 1988 GRP/GRD9557
BRAZASIA 1990 GRP/GRD9616
ANOTHER SUN 1993 MCA VICTOR/MVCR-132


一番右のアルバムは今日タワーレコードで売っているのを確認しましたが、他は最近見当たりません。

で、内容なんですが、演奏は日本人の感覚の「琴」とは違って、アコースティックギターに近い感じです。
音楽としてはまさに「フュージョン」という感じで、「琴」が西洋の楽器と完全に融合しています。なので日本的な雰囲気はほとんど感じさせません。
録音も西海岸で行われているので、「琴」の音色は見事にカラッとしています。
おそらく普通の人は「ちょっと変わったギターの音だな?」位にしか思わないでしょうし、言われないと「琴」だとわからないでしょう。
逆に言えば「琴の音色」「琴の調べ」を期待して聴くと拍子抜けします。

左のアルバムにはいくつか尺八の演奏もありますが、それくらいがちょっと日本を感じさせるくらいで、これとて乾いた音なのでちょっとわかりにくいかもしれません。

さらにこの方のボーカル、ほとんど外人です。もちろん英語、さらにポルトガル語?も。
コーラスも外人女性です。

右の2枚はブラジリアン、ボサノバ風の曲が多く、タイトルからわかるようにさらに南米のエッセンスが融合しています。

参加しているミュージシャンも多彩。

DON GRUSIN
CARLOS VEGA
ABRAHAM LABORIEL
PAULINHO DA COSTA
JOHN ROBINSON
PAUL JACKSON,JR.
NATHAN EAST
CARLOS RIOS

JERRY HEY
OSCAR CASTRO-NEVES

IVAN LINS(ゲストボーカル)

曲の雰囲気の説明は難しいんですが、「琴」を除いた上記のミュージシャンの音楽を知っている方ならその延長線上と考えていただければ...

そんなわけで結構ドライブミュージックにいい感じです。
ちなみに年末の蕎麦屋ツアーのBGMはこの3枚で通しました。

「東海岸のミュージシャンとアルバムを作ったらどうなるか?」なんて想像するとちょっと楽しいですけど、どうなんでしょう?

私の愛聴盤 9-2

以前「私の愛聴盤 9」でご紹介した「BARBRA STREISAND/GUILTY 1980 CK36750」なんですが、新年早々長女とタワーレコードに漁りに行ってみたら、期待していたリマスター盤を発見。即レジでした。新年早々ラッキーかも!?

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これはこのアルバムの発売25周年を記念して発売されたもので、2枚組。
1枚はリマスターのCD、もう1枚は最新盤の録音の際に撮られたバリー・ギブとストライザンドのインタビュー、ストライザンドの自宅で行われたチャリティーコンサートの模様(2曲 1986年頃のもの。バリー・ギブがゲスト参加)、最新盤の録音風景(ストライザンドのスタジオ!)、ポートレイト(27枚)が収められています。

早速自宅に帰って聴いてみると、確かにリマスターしただけあって以前のディスクよりかなり良くなっています。
しかし今回はしかたなく日本盤を買ったので(輸入盤が置いていなかった)「こんなもんかな~?」と思いつつ聴いていると、目の前の棚にあったおまじないの機械が目に止まりました。

即電源を入れて処理を...。

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この機械はCDに帯磁している磁気を消す「消磁器」なんですが、ディスクによっては意外と効果があります。
買って来たCDはほとんど一度聴いてから処理するようにしているんですが、今回は久しぶりに買ったので忘れてました。

処理後さらに洗剤で手洗いをして良く乾かし、改めて聴いてみると、結構違いがありました。
ボーカルは前に出て、やわらかく、響きも丁寧に消えていく感じです。
コーラスやオーケストラの音も以前よりハッキリ聞こえて、シンバルの細かい音も一層細かく、フェンダーローズの雰囲気も良く、バーの音がハッキリ聞こえる部分もあって、抑揚もありいい感じです。
多少埋もれ気味だったコーネル・デュプリーのギターも「チャカ、チャカ」と、以前よりもハッキリ聞こえてます。
ドラムやベースの音も良く聞こえていて全体的に解像度が上がり、ニュアンスがわかるようになった感じがします。

しかし、このアルバムのクレジットで前から気になっている部分があります。

5曲目「THE LOVE INSIDE」のRICHARD TEEがElectric Guiterとなっていること!

これってホントなんでしょうか?
たぶんフェンダーローズの間違いだと思うんですが。

私の愛聴盤 4-2 17-2

タイトルがヘンですが久しぶりの「私の愛聴盤」です。

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SUTFF LIVE IN NEW YORK/MORE STUFF COLLECTABLES COL-CD-7806(RE-MASTER)

こんなタイトルなのはもともと4枚目17枚目でご紹介しているからなのですが、それらが1枚のCDになっているからで、それだけなら改めて紹介する必要などないのですが、なんとスタッフ初と思われるリマスター盤なのです。

8月始めにタワーレコードに行ったらこれが目に止まりました。
クルマの中で聴くにはいいだろうと思って(2枚のアルバムが1枚のCDに入っているから場所を取らない)買いましたが、良く見てみるとRhinoが手がけたリマスター盤!

早速封を開けて聴いてみると月面車の中でも良さそうとわかりました。

数日後落ち着いて我が家で聴いてみると、従来盤とかなり違います。
ライブの雰囲気は良くなっているし、フェードアウトの音は今まで以上に聞こえるし。
スタジオ録音のMORE SUTFFの方はRICHAD TEEのフェンダーローズがとても柔らかくきれいに出ます。
いずれも各楽器の音が「立っている」のが印象的です。
好きな2枚のアルバムが続けて聴けるというのもいいですね。

ちなみにこれを買った数日後にソウル・サヴァイヴァーズのライブに行ったので、ギターのゴーネル・デュプリーにジャケットにサインをしてもらいました。

私の愛聴盤 17

前回はスタッフの1stアルバムでしたので今回は2ndアルバムです。

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STUFF/MORE STUFF WPCP-3542 1977 続きを読む
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