8/22発売のアルバムその2。
Willam Salter/It Is So Beautiful To Be/1977
その1とコンセプトは似ているものの、ボーカルがメイン。
そして多くの曲がカバーバージョンが存在するということ。
たとえば2曲目はこれに入っている曲。
Tom Scott/Blow It Out
そしてラストの曲はこれに。
Ralph Macdonald/Home Grown
「使い回し」と言えばそれまでだけど、リズムの違い、ボーカルか楽器かの違い、ボーカルも男性か女性かの違い、時代による使用楽器の違いなど、同じ曲の幅の広さを感じ取ることができそれぞれに心地よさがあるという楽しさ。
で、メンバーは、
その1と同じくNY職人ミュージシャンの皆さんで「ワインライト3兄弟(以上)」なんですが、その1との違いはリズミカルな曲が多いこと、かな。
曲の幅広さに加えてミュージシャンの幅広さも味わえるというわけです。
メインのボーカルを邪魔しないプレイは聴いていて心地よく、そしてすごいと思うし、演奏だけ聴けば例のごとく奥深く、繰り返し聴きたくなるパワーを持っているすごさ。
ゲイルさんのギターとか、ラルフの金物の音とかがうまくちりばめられているのがいいし、ガッドのドラムが一瞬リック・マロッタのような感じに聴こえるのも不思議。
珍しくハープやスチールギターの音?が入っていたりとかもします。
もちろんRichard Teeもピアノ、フェンダーローズがご機嫌です。(たぶん首振って演奏しているんだろうな~)
William Salterのボーカルは失礼ながらうまくはないし格好良くもないけれど、「歌を知っている歌い方」という感じが強くします。これって他人に曲を提供するときにリードをするのに大事なことのような気がしますね。
曲のエッセンスを精一杯伝えるというのは、曲をいきいきさせるための第一歩ではないかと思います。
今回の2枚はプレイではそれほど「これぞRichard Tee!」といった派手なところはないけれど、どちらも味があるアルバムという感じです。
特にこのWillam Salterの方はすでに何回も聴きまくっていて、スルメイカ状態になりつつあります。
来月発売のアルバムも楽しみです。(これも待望のCD化)
それにしても、いなくなったメンバーが多すぎるのが悲しい!