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昨晩コットンクラブでダイアン・シューアのライブを聴いてきました。

ダイアン・シューアというと大好きなアルバム「Talkin' bout  You」(過去にこちらで紹介)がありますが、この夜までの数日、このアルバムの最初の曲「Talkin' bout  You」を聴けることを願っていました。

予約はHAMA氏に頼み、自由席。

ほどほどの時間に行ったので中央の席などはほとんど埋まっていて、「しまったなぁ」と思ったものの、ステージを良~く見ると、マイクスタンドが立っていなく、ピアノがステージ右側に横向きに。
そしてそのピアノの背中側の席が空いていたのでした。
そしてそこに案内してもらい着席。

入場前にたまたま電話が来たS田さんも、会場近くで働いていることからすぐに予約をして駆け付け、席は少し別でしたが3人で鑑賞することに。

私が座った席から、ステージがどう見えるかというと、

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これは公演終了後に撮った画像ですが、ピアノに座ったダイアン・シューアから真正面5メートルほど。

御本人からは見えないのですが、素晴らしい席です。

今回初めてダイアン・シューアのライブに行ったのですが、スティービー・ワンダー、レイ・チャールズと同じく盲目の歌手である彼女が、聴きなれているアルバムでの歌い方と違いがあるのか?バンドとのコミュニケーションはどう取るのか?など興味津津でした。

ステージは4人のミュージシャンの演奏で始まり、マネージャーさん?に付き添われたダイアン・シューアがゆっくりと歩いて登場。
ステージ中央で挨拶(頭を下げたかと思ったら、手を床に付けるまで体を曲げて挨拶。これは終了時も一緒)のあとピアノの椅子に座り、顔は私達の真正面。
御本人から見えないのが本当に残念です。

バンドの4人はダイアン・シューアの背中側にいて、当然ですが演奏中のアイコンタクトはなしですから、何の曲をやるかだけをベースの人が聞いたりしてステージは進みます。

そして約1時間20分ほど、余計な話もなく4人のバンドと息の合った歌とピアノを披露してくれました。
しかも席が席なので、大きな声で歌っているときは生声も。

中でも「Let's Swingin'!」と叫んで「スキヤキソング」や「さくら~さくら~」をアドリブで交えた曲、イヴァン・リンスの「Turn Out The Lamplight」が良かったのですが、ラストの曲でノックアウトされ、私は涙しました。
ラストに歌って演奏してくれた曲は「Louisiana Sunday Afternoon」だったからです。

この曲は大好きなアルバム「Talkin' bout  You」の3曲目に入っていて、Richard Teeのピアノのノリとフェンダーローズの音の広がりが最高に気持ちいい大好きな曲。
ここ数日「予習」ということで何度聞いたことか!(出かけるときの電車の中でも聴いていた!)
この曲が生で、しかも御本人の目の前で聴くことができるなんて。

「アルバムのレコーディングもこうだったのかな?」などと思い浮かべていたら涙が出ました。
しかもピアノはRichard Teeを思い出させる弾き方をしているところもあって、一層。
もしかして影響を受けたのかも?
「ピアノと歌のソロアルバムを出してくれないかな」なんて思ったりする、最高のひとときでした。

気になっていた歌い方は、アルバムで聴きなれた歌い方と同じで、レンジが広く、スキャットのアドリブもこの人ならでは。
なにしろ誤魔化しは絶対できない人ですから、感情がストレートに伝わってきます。
今後はアルバムの聴き方も変わってくる気がします。

・・・

目が見えないということは、成田に着いても景色がどうだとか、東京は節電で夜が暗くなったとかそんなことは感じることができないんですね。
地球の形もわからなければ日本列島の形もわからない。
ネットもメールもわからない。
きれいに並べられて出てきた寿司も、食べるだけで見た目は関係ない...。

当然ステージで歌っても観客がどれくらいいるかも、照明の色が変わってもわからない。(実際照明はほとんど変わりませんでしたが)
だからこちらの意思を伝えるのは拍手を大きく、たくさんすることだけ。

彼女が挨拶をしてステージを去る時、バンドの4人が、彼女が最後に歌って演奏した「Louisiana Sunday Afternoon」を再び演奏し始め、会場のみんなが盛大な手拍子で見送る...
もちろん私も大きな拍手をたくさんして見送りました。

「また聴きたい」と思わせるに十分なひとときでした。

「こんな(情けない)国に来てくれてありがとう!」とお礼を言いたいです。
そして勇気をもらった気がします。

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