CIMG9023

以前、最後のMarantz CD-34を売った時のことを記事にしましたが、実はその後1台また入手していました。

でもずっと立てて置きっぱなしでほとんど使っていないし、邪魔になるので、最近になってオークションに出そうかと思いました。
しかし、この個体は出力ケーブルを取っ払ってRCA端子を新たに付けてあるのでオリジナルでないのでちょっと躊躇。

「まあ試しに」と思い、電源を入れて暖め、ケーブルをつないで音を出してみると、あらら「かなり良好」。
トレーのしまりが悪かったのですが、ふたを開けて内部のガイド機構を調整したら治りました。
ただしRCA端子がぐらついているので、手持ちの削り出しのものに交換と、内部のクリーニング、それにナノカーボンを塗ってみることにしました。
ナノカーボン塗布のドナーになってもらうわけです。

コネクターを外してクリーニング中。
2個並んでいるのがたしかDAコンバーター。
ステレオ仕様のDACを片チャンネル1個づつ使っているという贅沢さ。

CIMG9018

メカの裏の基板。
左上がスイングアームメカのピックアップがあるところ。

CIMG9019

裏面全景。
黒く見える部分はダイキャストシャーシ。

CIMG9021

およそ二時間で音に関係すると思われるコネクター全てとヒューズ、電源プラグ、RCA端子を、エタノールでクリーニング、ナノカーボン塗布と拭き取り完了。
ついでにピックアップレンズの汚れも拭取り。
過去1個だけ基板のLSIを部品交換をしていることもわかりました。

しかし約25年前の製品なので、ダイキャストのシャーシとメカで重量7kg!
基板も多く、部品の集積化が進んでいないので、物量投入型であることがよくわかります。
今どきのCDプレーヤーなら基板1,2枚とプラスチック製の薄型メカで済みそうです。

そして電源を入れて数日後。

いろいろなCDをかけて聴いてみると、今まで手にしたCD-34の中で一番音がよくついつい聴き入ってしまったのでした。
ちょっと出力が高いのですが、14Bitらしいというかどっしりした低域、見通しのいい奥行きでボーカルなんかはかなりいい感じです。

確かに中身の基板も今までの中で一番きれいで、洗浄汚れなども少なくいい状態だと思います。
それにクリーニングとナノカーボン塗布の効果、しっかりしたRCA端子への交換などが効いていると思います。

そんなわけでラックはこうなりました。

CIMG9455


整備後なぜかトレーは最後の一歩でしまりが悪くなってしまいましたが、手で押せばOK。ベルトの寿命でしょう。

オークションにも常に出ている状態なので、しばらくこのまま我が家で保護しておくことにします。