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自宅のオーディオのスピーカーは相変わらずMERIDIAN M20というアクティブ型スピーカーです。
スピーカーの裏面に専用パワーアンプを背負っています。

アクティブ型スピーカーは一般的な「パッシブ型スピーカー」に比べパワーアンプが選べないということで「オーディオ用としては一般的に人気なし」です。
でも、スピーカーユニットに最適なパワーアンプをあてがうことができるので、好みに合えばベストチョイスなはずなんですが。(製造しているメーカーが少なすぎ!)

「パッシブ型スピーカー」でパワーアンプを選ぶ際、それこそ星の数ほどの組み合わせが発生して、満足を得られる可能性はかなり低いと思うのですが、そこは「趣味」ってことで、いろいろなものが成り立ったりしています(笑
もちろん使いこなしもありです。

クルマで言えば、クルマを買うとボディとエンジンがセットになって売られていますが、これがスピーカーでいうとアクティブ型。

もしクルマがパッシブ型と同じで「ボディとエンジンを別購入する」となると、ボディを先に決めたらエンジンは、メーカー、排気量、エンジン形式、燃料の種類、新旧、大きさ、価格などを見定めて購入しなければならないです。が、こういう買い方は一般的にはしませんね。

この買い方だと軽自動車に6リットルのエンジンを積むとか、マイバッハに2サイクルの360CCのエンジンを積むとか、そういう組み合わせも発生し得ます(笑
マニアの方になるとエンジンを後から載せ換えたりしていますが、まあ「好みとそれに対するバランスが大事」ということだと思います。
懐具合や所有環境などもありますからね。

パッシブ型のスピーカーはアンプもしくはスピーカーが故障しても、どちらかを入れ替えれば音楽は聴けますが、アクティブ型は一体なのでそうはいかないのが辛いところですが、治れば復活なので...。クルマも一緒です(笑

アクティブ型では一体なのでスピーカーとしての価格がアップしますが、アンプの箱がない分、スピーカーとアンプを別々に買うよりも安い!?かもしれません。

なんだか相当脱線しましたが、アクティブ型スピーカー布教活動の一環ではありませんので(笑

...

で、ウチのMERIDIAN M20は製造されて遂に20年。
過去、IC、一部の基板のコンデンサー、内外配線&コネクター類の交換、電源ラインの短縮化、ツイーターの磁性流体のクリーニング、ツィーターのフロントパネルの交換、スーパーツイーターの追加なんかをやって延命やリフレッシュをしてあります。
なのでノーマルの音は遠い昔のお話。
クルマでいうとタイヤやマフラーを交換したり、スポイラーを付けたりしているという状態ですかね。

が、ずっとやりたくてできなかったのが電源部のコンデンサー交換。
長い時間が経って貯める電気が減ったり抜けたりするのがコンデンサー。
電源が弱体化すると音にいいわけがないのでこれを交換したかったわけです。

M20のアンプ部のコンデンサーはスピーカー裏面のシャシーのメイン基板とトロイダルトランスに挟まれたところにあって、スペースは狭く直径40?X高さ50?位のものまでしか入りません。
サイズと容量だけで探せば代わりのモノはあるはずですが、音質的にどうかと...。

今回調べてみたらニチコンのオーディオ用KGシリーズでサイズ(35X50?)も容量も合うもの(63V 6800μF)見つけたのでYAL医院長に相談したところ、よさそうだったので秋葉に出撃し4個購入。
ただし容量はワンランク上げて63V 10000μFの方にしました。(およそ1.5倍)

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本当は年末にかけてか年明けに交換しようと思ったのですが、10年来交換を目論んでいたので、買ってきたコンデンサーを見ながらコーヒーを飲んでいたら、いても経ってもいられなくなりクリスマスの夜に交換作業をしました。

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作業としてはもともとのコンデンサーを外して付け変えるだけなのですが、そこは時代の変化があり、さらに「紳士の国」英国製、ちょっと手を加える必要があります。
コンデンサーは基板にハンダ付けされているので取り外したところ、新しいコンデンサーとは足の形が違い、そのままでは基板の穴にしっかり収まりません。
手元にある道具類とにらめっこして、ピンバイスで基板に穴を開けて新しいコンデンサーの足がしっかり入るように加工することにしました。
無事16個の穴開けも完了してコンデンサーを差し込み、ハンダで固定し、ケーブルもハンダしたりして完成。

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上は交換前、下は交換後。

固定用カバーはコンデンサーのサイズが直径で5?小さくなったのでガバガバ。
なので数か所に隙間テープを貼ってスペーサーにしました。

ついでにサブ基板を外してコネクター部分(コネクターといってもピンですが)を清掃してナノカーボンを塗ったり、ホコリも払ったりして終了。

完成したアンプ部をスピーカー本体に元通り取り付けて、ケーブル類をつなぎ動作確認すると無事スピーカー正面下のLEDインジケーターが赤く点灯。

YAL医院長によれば、S/N比向上と力感アップが期待できるようなので、楽しみです。

今回のコンデンサー交換はクルマでいえばバッテリーかオルタネーターか、はたまたトランスミッションを交換したか、ヘッドオーバーホールしたか、ショックを交換したかみたいな状態なので、しばらくは慣らしが必要。

今のところ「視力は良くなったけど薄目を開けた状態」の音という感じです。