2009/4/17のクリスタルセレニティの出港の日はあいにくの天気でしたが、この日氷川丸で偶然お会いしたビル・ミラーさんの本を入手しました。

この方はたくさんの客船の本を出していて、しばらく前からどれかを買おうと思っていたのですが、アマゾンを見ていたら意外と安かったのでポチっとやってしまいました。

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Great Cruise Ships and Ocean Liners / William H., Jr. Miller  ウィリアム・ミラー

表紙はNYのターミナルにいる3隻の大型客船。

時代は戦後~航空機発達前までの大西洋横断大型客船オーシャンライナーとその後のクルーズ船がメイン。
ここ約20年のものは載っていません。

英語なので解読に難渋しますが、写真を見るだけでも十分楽しめています。

たとえばこんな写真。

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これはあのQE2の建造中とぎ装完了後の姿と進水式でのエリザベス女王が写っています。

QE2は昨年引退してドバイに係留ということになっていますが、この不景気でこの先どうなるのか...
あの特徴的な煙突を取ってしまうという話もあります。

ちなみに上の写真の画像は初期のものなので煙突の色は白、トップキャビンの増設もされる前ですね。


次の写真はあのNYの貿易センタービルとノルウエーのロイラルバイキングシー。
この船は確か3姉妹船で、それぞれ名前はスター、シー、スカイだったと思います。
どれか忘れましたが先端がとがっているのが一番好きでした。

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他にも各国の大型客船、火災、衝突、建造中、進水式等興味を引く写真がいろいろありました。

ビル・ミラーさんのホームページを見ると好きな船が掲げられているのですが、この本の写真を見ると思わず納得するセレクトという感じがします。

それは次の1冊を読んで、このビル・ミラーさんの本を見ると、一層強く感じます。



そしてもう1冊は、おそらくあの4/17にビル・ミラーさんと共にお会いした方の著作と思われる本。

増補 豪華客船の文化史 / 野間恒
発売日:2008.06.30


あの時はビル・ミラーさんの案内をされていたので何か関係のある方だとは思いましたが、上記のビル・ミラーさんの本に写真提供者等として野間恒さんの名前がクレジットされており、当日の交わした会話の一部からも、おそらく私はこの御二方に出会ったのではないかと思います。

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この本は増補というだけあって初版より新しい内容が盛り込まれていますが、航空機時代になる前の客船華やかりし頃から衰退、クルーズへの転向、最近の動向・情勢など、最近までの客船の歴史を綴られた本です。

もっと難しいのかと思って読んだら、半日かからずして読み終わってしまうほどで、引きずり込まれる内容でした。

そして各時代の世界情勢に翻弄された各客船にそれぞれの生涯があるものだということが良く理解できました。
本当に短命な船(たとえば有名なのはタイタニックですが、もっと短命なものもあった=建造されず終わったものや建造された時には本来の姿ではなかったものなど)もたくさんあったようです。

あの氷川丸も出てきますが、本当に強運な船だということが、他の船の生涯や最後をそれぞれ読むたびに理解できました。

さらにこの野間恒さんの「船と人の関わりを愛する心」というのが強く感じられる1冊でした。

氷川丸の金谷船長も、昨年お邪魔した時に言っておられましたが「客船は人が乗っている時が一番うれしいはず」という言葉と同じ意味なんだなとも思いました。

また機会があれば船の本を買おうと思っています。