クリスタル・セレニティーを撮影するのにいつもの如く氷川丸に乗船しました。
何か所かで撮影していると、おじさんおばさんの団体に交じって大きな声の英語が聞こえました。
何を話しているかはよく分からないながら、大きな体の外人男性は氷川丸のあちこちをしきりに感心しながら見学しているようでした。
ちょうど一等社交室に入ったところで同行されていた女性にどのような方なのか伺ってみたところ「船の本を書いたり、レクチャーをしている人」だということがわかりました。
女性と旦那さんがエスコートされていたようです。
ちょうど社交室のソファに座った時に思い切ってその外人男性に声を掛けてみると名刺をくれました。
13年ほど前にこの船で結婚式をしたことを伝えるとこのビルさんは「ビューテイフル!」と言ってくださり立ちあがって大きな手で握手してくれました。
そして15時にクリスタルセレニティーに戻るまで氷川丸船内見学をするということだったので同行し、クリスタルセレニティーまでお送りすることにしました。
17時にクリスタルセレニティーで出港するそうです。
社交室を出て通路や階段などの写真をたくさん撮っておられましたが、大きな体で狭い階段を降りて氷川丸のエンジンルームを見て「グッドコンデイション!」と言っておられました。
いただいた名刺に載っているURLに携帯で接続してホームページを見てみると、QE2に関する本を出していたり、なんだか凄い方のようです。
そして古い客船(オーシャンライナー)が特にお好きなようで、まもなく79歳を迎える氷川丸がお目に適ったのかちょっと気になりました。
ビルさんはあちこちのクルーズ船に乗船して船内で船のレクチャーをしているんだそうです。
どうりで舐めるように氷川丸を見ていたわけですね。
もちろんこのような方なので、過去にも氷川丸は見たことがあるとは思いますが、リニューアルしてからはきっと初めてだったのだと思います。
残り時間が少なくなりデッキで記念撮影。
時間がもう少しあれば氷川丸の船長にご紹介できたのですが、ちょっと残念でした。
山下公園を歩いてクリスタルセレニティーまで。
大桟橋のセキュリティーのところでもう一度挨拶と握手をしてビルさんを見送りました。
今日からの旅がいい旅でありますよう!
それにしてもなんだか凄い人と出会ったひとときでした。