今回はフュージョンが好きになったきっかけを作ってくれたこのアルバムです。

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渡辺貞夫 モーニング・アイランド 1978 VICJ-60089(RE-MASITER 右)

ナベサダというとジャズなんですが、高校生の時に友人が聴かせてくれたこのアルバムは、あまりにもさわやかで、今まで聴いていた音楽とは別世界、一発で気に入ってしまいました。

このアルバムはアルバムタイトル通りのニューヨークの朝を感じさせる曲、また昼、夜をも感じさせる曲がちりばめられていて一日中楽しめる、そんなアルバムです。

とにかく聴いていて気分がいいのでミュージシャンの情報を探ろうとするも、このアルバム、解説は一切なし。参加ミュージシャンの写真とクレジットがあるだけ。
ミュージシャンのことに無知な当時の私は、写真に写っているこの人達を「ただの外人」だと思っていました。
だけど、レコードを聴いて、特にドラム、そして弦を押しつぶすようなドロ~ンとしたギターが妙に気になっていました。
あとでSTUFFを知ったときにSTEVE GADDとERIC GALEの名前を見て、思わず納得しました。
「凄い人達とつくったんだ!」

プロデューサーはデイヴ・グルーシンで、このアルバムで3枚目の共同作業ですが、まさに完成品という感じがします。

それにしてもこんな有名なミュージシャン達とアルバムを作りライブをやっても、一発でナベサダとわかる音や演奏であるということは凄いことです。
他の日本人だったらほとんどはバックの個性に負けてしまったり、埋もれていますからね。
外国で録音しただけじゃぁダメです。

それとこの頃からテレビやラジオのCMにこういったアルバムの曲をバックに使うのが増えてきました。
このアルバムからも資生堂ブラバス、ヤマハタウニィ、ビクターカセットデッキなどに使われていましたが、なんと言ってもヤマハタウニィこれが一番印象に残っています。
タウニィは50ccのバイクなんですが、テレビのCMはナベサダがこのバイクに乗っていると、地下鉄工事のおじさん(本物の素人さん!?だったらしいです)が「いいなぁ~コレ!」って声を掛けます。するとナベサダがニコニコしながら「いいでしょ~っ、コレ!」と言って走り去るというものでしたが、素人っぽさ満点で微笑ましかったです。
確かこのあと、ヤマハベルーガという、やはりバイクのCMに出ていましたが一緒に出ている外人をみて「ん?!どこかで見たような?」と思ってレコードジャケットを見てみたら、なんとデイブ・グルーシンでした。驚きました。

...このアルバムが気に入ったおかげでナベサダの武道館ライブに行くことにしたのですが、そこでさらにRICHARD TEEにハマるとは、これを聴いていた当時には考えもしませんでした。
しかもライブの時STEVE GADDとERIC GALE、他にRALPH MACDONALD ANTHONY JACKSONなどのNY職人ミュージシャンが一緒に来ていて、相当気合の入ったライブだったことが後になってわかりました。当時あちこちのミュージシャンからひっぱりだこだった彼らを呼ぶことはさぞ大変だったと思いますが、さすがにすばらしいライブであり、私が泥沼にはまっていくきっかけでもありました。

画像のCDは右がリマスターで左のノーマルとはかなり音質が違います。
値段も高いのですがもちろんリマスターがお勧めです。