「ああまたこのテかぁ」と思われる方もいると思いますが、今回は御大クインシーのこれです。

QUINCY JONES/SOUNDS...STUFF LIKE THAT!! 1978 A&M UCCU-5207 RE-MASTER

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クインシー・ジョーンズと言えば「愛のコリーダ」が有名ですが、その1作前のこの「SOUNDS...STUFF LIKE THAT!!」の方が私は好みです。
なんたってタイトルが物語るように私の大好きな東海岸の職人ミュージシャンがゴッソリ参加していますから。
このアルバムが作られた当時はSTUFFが売れて、それに目をつけた一種東と西のコラボレーション的なところからできたのではないかと思います。

さてディスクをCDプレーヤーにセットしてキーを押すと、1曲目のイントロからRICHARD TEEのゴリゴリのフェンダーローズで始まり、STEVE GADDのドラムのリズム、DAVID T WALKERのギター、CHAKA KAHNらのボーカルとコーラス、ちょっとほっとするようなJEORGE YOUNGのサックス...タイトル通りな感じの曲です。
次はERIC GALEのギターで始まりLUTHER VANDROSSとPATTI AUSTINのボーカル、TOM SCOTTのリリコーンがフューチャーされており、GADDのリズムがいいです。
3曲目はANTHONY JACKSONのベース、RICHARD TEEのピアノが聞き物でしょうか。ホーンやオケもとてもいい感じで、一番好きな曲です。
4曲目は「TELL ME A BEDTIME STORY」タイトルもいいのですが、ハンコックのキーボードに合わせたというオケのすばらしさが最近になってやっと理解できました。リマスターはすばらしい!
ちょっと飛んで最後の7曲目、マイケル・マクドナルドの曲をR&Bというかゴスペル調にしてしまったという状態。グェン・ガスリーのボーカルがいいです。3分を過ぎたあたりからの盛り上がりはさすがと思わせます。

いつ聴いてもあっという間の36分間。
レコード時代の作品にしても短いですが「中味充実」なアルバムです。

クインシーのアルバムって、だいたいどれも、絵で言うとバックが真っ黒で、そこに各ミュージシャンが大小明暗各種のスポットライトで照らされて描かれているような、そんな雰囲気の音作りという気がしませんか?けしてバックが明るい色のイメージではないですよね。
でも、その「真っ黒」のバック中に、なにか「ダシ」みたいなものが隠れているような、そんな気がします。ちょっとあぶない雰囲気も感じたりもしますが。